志村康太です、こんにちは。
あっという間にすぐに沸く「ティファール」そのCMを見た事はあるでしょうか。
お母さんが寝坊して、ヤバい遅刻だというときにも、しっかりとコーヒーは飲めるというあのCMです。
ティファールは2000年代で、もっとも成長した企業の一つに数えられるでしょう。
なぜ、家電市場では、SONYや東芝など大手の電機メーカーが競争を繰り広げる中、無名だったティファールが勝てる商品を出せたのでしょうか。
ティファールが成長した、「余計なことをしなった」ことにあると言われていますす。
志村康太が探るティファールの秘密
ティファールが台頭してきた当時、大手の電機メーカーは、いかに高性能で高機能な製品を作れるかに尽力していました。
戦後の高度経済成長期には「日本製」というブランドは世界に広がっていました。
しかしその栄光は長く続かず、「日本」のバブルは弾けてしまいます。
その裏には何があったのか。
その例が湯沸かし器なのです。
大手の電機メーカーは、湯沸かし器のフタの表面部分に、その日の温度や天気予報が見れる機能を追加していました。
機能が増えてるので、一見では良い商品かと思うかもしれません。
しかし無駄な機能を実装した結果、その分価格が上昇してしまったのです。
このタイミングで発売されたのが、湯沸かしのみの最低限の機能で、低価格なティファールの湯沸かし器でした。
機能を湯沸かしに集中していたので、お湯が沸く時間も短く、商品の金額も安い。
これにはSONYや東芝、パナソニックが作る湯沸かし器よりも需要がありました。
「良いものを作れば売れる」の限界点で、多くのケーススタディを世界の企業は得ることになりました。
市場の需要がある商品を作ることに成功したティファール。
もともとフライパンのメーカーだったので、湯沸かし器は大流行をきっかけにフライパン市場でも世界をリードすることになったのでした。
志村康太のまとめ
このように、機能を増やすのではなく、機能を減らすことでイノベーションを果たす例も存在します。
逆に、商品の機能追加にこだわりすぎて、余計な機能が溢れるような現象を「イノベーションのジレンマ」と呼びます。
より良くしようとした結果、まるで必要のない商品になってしまうのです。
ベンチャーやスタートアップはこのモデルを活かすのが最適でしょう。
以上、志村康太でした。
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